【ゲームレビュー】吸血鬼の夜

【吸血鬼の夜】

ジャンル：乙女向け恋愛ＡＶＧ
サークルさん：sugar starさん
大好きな理由：攻略キャラが多くて、ＣＧが綺麗！
ツール：NScripter

※感想※

普通の女子高校生が通り魔事件に巻き込まれ、そして異世界に飛ばされてしまう恋愛ＡＶＧです。
主人公には特異な能力があり、異世界で戦いに巻き込まれてしまうのですが、戦いに付随して恋愛が発展していきます。

攻略対象は、王様、騎士、魔法使い、幼なじみです。
ストーリーは短時間でも楽しめるようになっていて、どのルートにもとても綺麗なＣＧがあります。

「忙しいけれど、恋愛ゲームで遊びたい！」という方に、お勧めです。

【ネタバレ攻略】

・幼なじみが落とせない！

幼なじみルートは、複数の他キャラの特定ルートをクリアしなければ開かない仕様になっています。
一番最後にプレイするのをお勧めします。

・基本的な攻略方法

とにかく、一人のキャラに通いつめればルートに入れます。
大きな選択を迫られた時の選択肢でセーブすれば、ハッピーＥＮＤとダークＥＮＤを見られると思います。
でも、スキップを使えば短時間で選択肢にいきつけるので、セーブをしそびれても大丈夫だと思います。

【ネタバレ考察】

※庄野真由子が本作品の好きなところを記載します。思いっきりネタバレなので、プレイ後にどうぞ。

私がこの作品で一番好きなのは「普通の女子高生」としての感情や行動が、バランス良く描かれているところです。
主人公は異世界の飛ばされてしまった普通の女子高生なので、自分のことで精一杯です。
だから、好きになった人が抱えている闇に、本当の意味で気づくことはありません。（ハッピーＥＮＤでは）

でも、ハッピーＥＮＤはハッピーです。
何にも、問題が解決していない「ハッピーＥＮＤ」です。
ただ、恋愛が成就しただけなのです。
すごく不完全燃焼な、幸せです。（プレイヤーである私にとっては）
そこがとても素晴らしいです。

一方、ダークＥＮＤは問題が一気に噴出する形で終わります。
主人公は普通の女子高生なので、闇に呑まれてしまいます。
すごく納得できる終わり方です。

たぶん、ハッピーＥＮＤの続きで、主人公が大人になった後に問題が発生したら、ダークＥＮＤにはならずに別の結末が待っているのだと思います。