【ゲームレビュー】蟲ノ目

【蟲ノ目】

ジャンル：ややグロテスクなバトルＡＶＧ
サークルさん：ヨツツジエコーさん
プレイしてみた理由：グラフィックが可愛かったので
ツール：ライブメーカー

「蟲ノ目第一章」をプレイしました。
ネタバレかも、と思う箇所は反転しながら、記載をしたいと思います。
一章・二章にリンクを張っておきます。

私が本作品をプレイしてみようかな、と思ったのは立ち絵グラフィックが可愛かったからです。
でも「蟲」という言葉が使われている以上、たぶん気持ち悪いんだろうなとは思っていました。
グラフィックがデフォルメされているので私は第一章の最後まで読めました。
私は蠅がすごく嫌いなので、羽音はものすごく気持ち悪かったです。

素敵な作品だと思います。
でも前半は「主人公が気弱な男の子」として、後半は「主人公の友達をかっこいい男の子として」置換しないと読み進めるには違和感がありました。
主人公も友達も女の子なのですが。
個人的にはこの二人の間に流れるものが「女の友情」と言われても全く理解できませんでした。
恋愛感情だったらわかるんですけれど…。
だって冒頭で友達は「自分が持ってきたものすごく重い荷物を、主人公に『部屋まで運んで』」と言うのです…！
そんなの絶対有り得ない！私はその時点で「この人と友達なんて無理だ」と思いました。
自分の荷物は自分で運ぼうよ！っていうか持てる荷物しか持って来ないでください。人に持たせるなんて絶対駄目！
そこで読むのをやめようかな、と思ったのですが、主人公と友達の立ち絵が場面に合わせて変わるグラフィックに励まされて読み進めました。
グラフィックの力は偉大です。
前半はそんな感じで「友達でいるのは無理。ましてや好きなんて絶対思えない」というエピソード満載で進むのですが、中盤以降、バトルが始まってからは日常描写が皆無になるので、序盤より感情移入して読み進めることが出来ました。
私と同じことを考えて序盤で読むのをやめてしまった方は、中盤まで頑張ってみることをお勧めします。

作品の内容としては「とある毒の名前」が出て来た時点で「たぶん一人しか生き残れないか全滅なんだろうな」と思っていたのですが、どうやら「二章以降」の展開によってはハッピーＥＮＤもあるのかも、という感じでびっくりしました。
でも一章は悲劇的な結末なので、悲劇が無理な方は二章以降からプレイした方がいいのかな、と思いました。

バトルシーンはかっこよくてテンポがよく、でも気持ち悪かったです。
虫だから…仕方が無いと思うんですけど…。
タイトルの『蟲ノ目』という言葉が「なぜつけられたのか」作中でわかる仕組みになっているのが素敵だな、と思いました。
虫が好きな方、グラフィックが気に入った方はぜひプレイしてみてください。
虫が苦手でも頑張ればなんとかなると思います。（何とかなった人、真由子）
羽音は本当、気持ちが悪いので、どうしても無理な場合は音を消して読み進めることをおすすめします。

【ゲームレビュー】天使*悪魔候補生

【天使*悪魔候補生】

ジャンル：短編恋愛ADV
サークルさん：狐の森さん
買おうと思った理由：短編恋愛ＡＶＧで遊びたかったので
ツール：吉里吉里

吉里吉里制作のＡＶＧです。
主人公は羽根無しで産まれた少女です。
７日かけて、天使か悪魔に育てられていきます。

二択の選択肢を選んで日数を消化していくタイプのゲームです。
どちらの選択肢が正解かは、攻略対象の反応を見ればわかります。
選択肢の正解数が、天使（悪魔）レベルとして反映され、エンディングに影響します。
天使（悪魔）レベルは一覧表で確認できるので、フルコンプの楽しみがあると思います。

忙しいけれど恋愛ＡＶＧで遊びたい！という方、短時間で気分転換が出来るゲームをお探しの方におすすめです。
強気な天使と優しい悪魔が、とても魅力的な作品です。

【ゲームレビュー】サツキとダンの新しい世界

【サツキとダンの新しい世界】

ジャンル：ほのぼの異世界ADV
サークルさん：狐の森さん
買おうと思った理由：のんびりとＡＶＧで遊びたかったので
ツール：吉里吉里

吉里吉里制作のＡＶＧです。
男女主人公がいて、視点切り替えができます。
異世界トリップでは、目覚めたらかっこいい攻略対象がいて、トラブルに巻き込まれるのが普通ですが、この作品は特にそういうこともなく、お金持ちに拾われてお嬢様ライフを満喫している異世界トリップ少女が主人公です。（女主人公です）
ほのぼのな日常で始まるのは、珍しいかな、と思います。

少し変わった、のんびり異世界ライフを楽しみたい方はぜひどうぞ！

【ゲームレビュー】冠を持つ神の手 攻略支援版

【冠を持つ神の手　攻略支援版】

ジャンル：育成系ADV
サークルさん：小麦畑さん
買おうと思った理由：フリー版をプレイして全く歯が立たなかったので
ツール：吉里吉里

フリー版をプレイして、全く歯が立たなかったので攻略支援版を購入しました。
私は、こちらの作品を「自由度の高いＡＶＧ」だと思っていたのですが、実際は「ルートに入り、決まったＥＮＤに到達するためには、特定のイベントと特定の選択肢を選ぶ必要があるゲーム」だとわかりました。
フリー版でクリアするためには「ルートに入るための必須イベント」と「友好度調整のための枝葉のイベント」の見分けがまず、必要になってくると思います。

以下、本作品の特徴をまとめます。

○愛情か友情か、見極めが大事！

本作品の友好度は「自分の相手への印象」と「相手の自分への感情」の他、愛情・友情・憎悪・嫌悪の四種類の友好度設定があります。
私はフリー版では「愛情と友情」「憎悪と嫌悪」の区別がつかず、見当違いの選択肢を選んでいたためにルートに入れませんでした。

攻略支援版では、選択肢を選ぶと「相手の友好度」の推移がリアルタイムでわかるので「どの選択肢でどんな感情が動くのか」把握できて、とても便利です。
「この選択肢、その反応でこんな推移なの…！？」と驚くこともたくさんありました。

また「自分の印象」を愛情にしても、相手には全く関係が無いので注意が必要です。

○天気によって発生イベントが変わる！

本作品の天候は「晴れ」と「雨」の二種類です。
フリー版ではランダムに決定しますが、攻略支援版では「晴れ」か「雨」を選べます。
これは、すごく便利なことです。
本作品ではイベントの発生順が決まっていて、しかも期限内でこなさなければならなかったりするので、無駄にして良い時間が無いのです。
なので「イベント発生に必要な天気」をあらかじめ選べるのは、嬉しいことなのです。
また「キャラクターのアイコンがなくても」イベントが発生する場合もあるので、そちらはフリー版では見つけにくいかもしれません。

○一度、キャラＥＮＤに到達すると、そのキャラの全てのイベント発生条件が解放される

攻略支援版でも、未クリアのキャラクターのイベント一覧は、最初は表示されません。
でも、一度、キャラＥＮＤに到達すると「必須友好度値」「必要フラグ」等が詳細に記載されたイベント一覧が見られるようになります。
クリアしたイベントは色がつくので、見やすくて便利です。
「もう見られない」イベントには×がつくのでわかりやすいです。

私は「正しいルートに入っているのに次のイベントが起きない」というのでかなり不安になりましたが、イベントの起動条件に「月」も入っているので、イベント一覧が解放されると見ながら進められて安心できます。

その他、自分の行動履歴や起こしたイベントの一覧も見られるし、イベントをやり直したい時に「イベントを最初から見る」ボタンもついているので、快適にプレイ出来ます。
フリー版をプレイして「もっとたくさんイベントが見たいなあ」と思った方は、ぜひどうぞ！

【タナッセイベントについて】

タナッセイベントをフルコンプしたので記載します。
一番苦労したのは「愛しき夢」イベントを出現させることです。
そんなわけで、以下「愛しき夢」イベント出現方法を記載します。
イベント内容のネタバレは無いと思うので、反転はしません。
ご了承の上、お読みください。

※友情を上げて詩人イベントや「望まぬ縁」を発生させる方法だと失敗します。（私は失敗しました。重要イベントの方が優先順位が高くて「愛しき夢」が出る前にエンディングになります）

※とにかく、タナッセの「愛情」を上げて、サニャ、ヴァイル、リリアノの「愛情」を下げる方向で。

※ティントア、ユリリエ、グレオニー、トッズは占いの邪魔になるので「出現させない」方向で。

では、以下、私が頑張った方法を記載します。

●初期状態：王様に「なりたくない」／タナッセの印愛を上げる、他キャラ全て印愛を下げる／村→愛している／王城→気に入らない

●ゲームスタート。タナッセイベントは全て「愛情を上げる」選択肢を選ぶ。他、タナッセイベントの合間にヴァイルの愛情を下げる。最初の月で出来る限り下げてください。

●翌月のリリアノの質問で「王様になりたい」を選ぶ。これは、リリアノの愛情を下げ、尚且つ「似た者同士」を発生させるためにリリアノイベントの数を稼ぐためです。イベント発生回数に達したらリリアノは放置して可。

●占いの「友情」で「似た者同士」の条件を満たしておきます。「似た者同士」発生時は、友情と愛情が両方上がるように二度、選択することが大事です。

●タナッセの愛情をイベントで限界まで上げた後は、占いで「愛情が高いキャラ」（サニャ、ヴァイル）の愛情を下げて、タナッセを占いに登場させてください。ロー二カは愛情を下げるのが難しいので放置。リリアノは休日以外の中間イベントで極力、感じ悪い対応をすること。

上記の方法で、ぎりぎり、エンディング直前に「愛しき夢」の発生条件を満たすことが出来ました。

【タナッセお勧めイベント回想】

友好度やパラメータ値でたくさん分岐するのでイベント回想が楽しいです。
私は「これ、絶対自分は本編で見られない！」と思ったのがいくつかあったのでご紹介します。
イベントを埋めたら、ぜひ、見てみてください。

・嫉妬：各キャラの嫉妬が楽しいです。
・珍獣の心得：タナッセの愛情が高いバージョンが楽しいです。ぜひ、ご覧ください！
・ささやかな儀式：タナッセとヴァイルの愛情が高いバージョンが楽しいです。ヴァイルの誘いを断っているバージョンとはまた別の展開です。
・宿題提出：タナッセの愛情が高いバージョンが楽しいです。これ、本編で出すの難しいと思います。

【ユリリエイベントについて】

ユリリエイベント、フルコンプしました。
一番最後に埋めたのは「噂４」です。
噂はランダムで出現するので、４つ目はセーブ＆ロードを繰り返せば出ると思います。
ユリリエは、真・愛情ＥＮＤ以外に苦労したイベントはありませんでした。

【グレオニーイベントについて】

グレオニーイベントをフルコンプしたので記載します。
一番苦労したのは「衛士の決心」イベントを出現させることです。
グレオニーのイベントを進めなければならない＆名声上げるのは大変でした。
一番最後に埋めたイベントは「グレオニー殺害」です。
思ったより後味がよく、心に残るエンディングだったので意外でした。
憎悪ＥＮＤの方が、私は嫌かもしれないです。

【グレオニーお勧めイベント回想】

・海へ至る道：グレオニー悩みイベントの中で一番好きです。
・勝利のコイン：コインを買わなくても面白いイベントが見られるので、ぜひどうぞ！

【ヴァイルイベントについて】

ヴァイルイベントをフルコンプしたので記載します。
一番最後に埋めたのは憎悪ＥＮＤでした。
友好度を下げながら、イベント見ながらの憎悪ＥＮＤはすごく難しかったです！（別バージョンの憎悪ＥＮＤは簡単です。でも心が痛いですけど）
占いを活用しないと厳しいかも…。
しかも占いとイベントの順番間違えると厳しいかもしれないです。
ヴァイルは愛情ＥＮＤが一番好きです。
大人（男性）のヴァイルがかっこいいので、その姿の恋愛イベントが見たかったです。
タナッセ愛情ＥＮＤである条件を満たすとかっこいいヴァイルが出てきます。
ヴァイルはイベントの差分がたくさんあるので、怪しい感じのイベントは全部見てみてください。
とあるイベントの生還バージョンを見た時は本当に嬉しかったです。
私、本編で助けられなかったので…。

【もて☆もてぐらどねーらプレイしました】

制作者さんサイトで記載しているパスワード入力して遊べる『もて☆もてぐらどねーら』プレイしました。
人間は成功／失敗／大失敗クリアしたんですけれど（大変でした！）例の生き物のアレはクリア出来る気がしないです。
気長に遊びます。
成功イベントは頑張った甲斐がある、楽しいものなのでぜひ頑張ってください。
連鎖成功しないと難しいと思います。
1000～1500までは連鎖で頑張って、あとは例のアレでポイントを稼げばクリア出来ると思います。

【ゲームレビュー】恋色ラビアンドール

【恋色ラビアンドール】

ジャンル：乙女向け恋愛ＡＶＧ
サークルさん：ＷＬＣソフトさん
大好きな理由：序盤と中盤で、キャラへの印象が全く変わって感動する！
ツール：吉里吉里

※感想※

選択肢やマップ上に配置されたキャラのアイコンを選んで進めていく、乙女向けの恋愛ＡＶＧです。
恋愛対象は、幼なじみ、王子様、魔法使いと謎の男です。

本作品の素敵なところは序盤と中盤では印象が変わるキャラクターがいるということです。
体験版で「うーん…？」と思っても、製品版で遊んだら「おおお…！！」と思う方もいらっしゃると思います。
低価格高品質なので、乙女向けの恋愛ＡＶＧで遊びたいと思った方は、ぜひどうぞ。

私は王子様と魔法使いが好きです…！（他のキャラもかっこいいですけど）

※攻略について※

選択肢やキャラ選択の前でセーブをして、全ての選択肢を網羅すればフルコンプは出来ると思います。
何か、困ったことがあったら制作者様の掲示板に、相談してみてください。