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庄野真由子のシェアゲーム制作&レビューブログ
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【死月妖花~四月八日~ 呪殺編】※フリーゲームなのでリンクは繋ぎません

ジャンル:新感覚サスペンスホラーノベル(と書いてありました)→サスペンスホラーノベル
サークルさん:さつきさん
プレイした理由:推理ゲームが大好きなので
プレイツール:LiveMaker

1.0.0でクリアしました。
面白かったのかは…正直わからないです。
私は、冒頭の案内人さんの言葉で「主人公たちが幸福になる結末を見届けてください」といわれてからひたすら頑張って読んでいたのに、このバージョンでは全く幸せにならなかった…。

でも、案内人さんの正体はなんとなくわかったので満足です。

真由子が見つけたのは誤字が二個だけだったのですごいなーと思いました。
一個は雑談、一個は辞典かアイテム関連の説明だったと思います。

案内人さんの雑談の一つの語尾が「物ですね」になっていたのと、自信→自身の誤字の二個。

相当テストプレイされたんだろうなーと思いました。
でも、テキスト表示時に右クリックしてコンフィグっぽい画面を出した後、テキスト画面に戻った際、クリックがきかなくなることが何度かあって、それは地味に困りました。

その時は少し前にセーブしたデータをロードして、既読スキップかけたので、すごく困ったということも、すごく時間をロスしたということもなかったんですけど…。

真由子はライブメーカーでコンフィグ画面からゲーム画面に戻ったら文章を進められなくなったことはこのゲームが初めてだったので、まだ見ぬ知らないバグってたくさんあるんだな、と思いました。

まあ、フリーゲームだから別にいいと思います。

ここからはネタバレ感想です。
そこそこ辛辣かもしれないので、このゲームのファンの方は閲覧しないでください。

***

新感覚サスペンスホラーノベルと書いてありましたが、ゲームの構造としては、文章選択肢有りのAVGのバッドエンドから順番に固定で読み進めることを強制されているだけです。

だから、自由度が格段に減った分、私はすごくつらかったし「プレイヤーがすでに把握している事実」を何度も何度も繰り返し提示されることが非常に苦痛でした。

「もうその苦悩は知ってるよ!」みたいな。

最初のバッドルートは固定で読まされることを強制されても仕方が無いですが、あとは全部分岐を出して、好きなように読ませてほしかった。
そうしたら、何度も何度も「無知で準備不足な登場人物たち」が真犯人に惨殺される無駄なシーンを見なくて済んだのになー。

何よりも、プレイヤーがすでに把握している事実を使って、ゲームに介入できないことがつらかった。
さっさと真犯人の動機を知りたかった…。

私がこのゲームで知りたかったのは以下の謎。

・真犯人の動機
・なぜ、両親は「四月病」で苦しんでいる娘を何年も放置し続けたのか(原因を知っていても取り除くことも、桜が無い場所に引っ越すこともしなかった)
・平穏な日常の継続を望むのであれば「真犯人」への接触をしないことが吉だったと思うのに、あえて危険を「今になって」おかしたのはなぜか

ということです。
でも、全然わからなかった。

個人的には、呪いとかそういうのが入ってしまったのが残念です。
謎解きが楽しいミステリーだと思ったのになー。

***

演出面を高く評価するプレイヤーさんもいらっしゃると思いますが、真由子はウェイトがうっとうしかった…。
私は読むのがそこそこ早いので、自分のスピードが阻害されてつらかったです。
あと、シーンが短すぎて、物語がぶつぶつ切れてしまう印象で…。

アイテムを調べたり辞典を読んだりするのはすごく楽しかったんですけど、その知識がゲームの中で何の役にも立たないからね!
無知な登場人物に、自分が得た知識を教えてあげることも出来ないしね…。
つまらない…。
地図も、本当に素敵で、場所が増えるたびに嬉しかったけど、自由に行けるわけでもないしね…。

だから、読み物としては上質でも「推理ゲーム」としては微妙だと思います。
まあ、ノベルだからいいのかな…。
でもせっかくゲームなのに、もったいない。
推理好きのプレイヤーさんがわくわくできるような仕掛けがあったらよかったのにな、と思います。

せっかく、新感覚サスペンスホラーノベルをうたっているのに、やっていることは旧来の物と変わらないのはもったいない気がする。

と、私は思いました。

***

・追記

1.0.3 特定の条件でシナリオ中のメニューから戻ったときにテキストが進まなくなる不具合を修正

という記載があったので、真由子のちょっと困った不具合は解消されたのかもしれないです。
あとジャンルを変えてくださっていたの!!

サスペンスホラーノベル

って!!
嬉しい…。
そのジャンル表記なら、真由子はなにも文句ないです。
よかった。

私「新感覚」とか「このゲームだけ」とか「このゲーム以外にない」という誇張表現を使うゲーム制作者さんって本当に嫌なの!!
ちゃんと調べたのか!!

と思うんですよね…。
とりあえず私は2006年くらいから、そこそこフリーゲームやアマチュアゲームで遊んでいますが、現状のこのゲームのような仕様のゲームは複数知ってます。(全部が同じとかではなく一部あるいは6割システムが似ているという感じです。私がプレイしたゲームの制作者さんはご自分のゲームを公開当時「新感覚」とは仰っていなかった)

だから、なんで今更このシステムで新感覚なのよー!!と思っていたのですが「自分のゲームを新感覚と自称するのも表現の自由の範疇に入る」ので、そのことに抗議するのは我慢していました。
まあ、何年振りに見た、という感じだったから、制作者さんが知らなくても仕方ないかな、と思ったのですが、だからといって「新」ではない。
知らなくても、制作者さんの前にそういうゲームを作った方はきちんと存在するのですから。

私が知っているゲームも、フリーゲーム、アマチュアゲームの一部だけなのですが「新感覚」「このゲームだけ」という表現を使う際は本当に、十分に気をつけてください。

このゲームは誇張表現を使わなくても素敵だと思うので。
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