忍者ブログ
庄野真由子のシェアゲーム制作&レビューブログ
[1205] [1204] [1203] [1201] [1200] [1199] [1198] [1197] [1196] [1195] [1194]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【Mystic Star】※フリーゲームなのでリンクは繋ぎません

ジャンル:結局レベル上げ必須な王道RPG
サークルさん:砂川 赳さん
プレイした理由:素敵な感想があったので
ツール:RPGツクール2000

クリアできる気がしないので(笑)とりあえず感想を書きます。
ネタバレにご注意ください。

***

序盤はとにかく、かったるいです。
移動速度は遅いし、キャラクターはテンプレで魅力が薄いし、ストーリーは予想通りの展開で驚きも喜びもなく、どこでもセーブできません。

でも、ものすごく丁寧に作られていることはプレイしていてわかるし、このゲームをすごく褒めている感想が複数あるので、ちょっと頑張ってみようかな、と思ってダラダラ続けていました。

すると!!
船を入手した直後から、面白くなってきました…!!
正直、序盤はいらないと思う!!

なので、序盤でこのゲームを切っちゃった人は少しもったいないと思います。
まあ、でも、私はたぶんクリアできないので、エンディングを見たい方は早々に諦めた方が正解かもしれません。

***

船を入手した後は、一気に自由度が増します。
基本的には一本道のストーリーなんですけど、どの地域のイベントから始めるかということが選べるし、自分が勝てそうなイベントを探してさまよったり(結局全部クリアすることになりますが)賞金首のモンスターを探して打ち取ったり、とあるコインを求めてうろうろしたりするのがとても楽しかったです。

中盤に仲間になるキャラクターは割と好きな人が二人いて、よかったです。
序盤の仲間が魅力無さすぎるのが個人的には残念でしたが、電波系の会話がそんなに無くて、ボス戦闘前の会話は飛ばせる仕様にしてくださっていたので助かりました。

***

街マップは作りこまれているのですが、NPCとの会話は通りいっぺんのもので、わざわざ話しかける価値は無いかなあ、と思いました。
なので、会話が面倒くさい方には嬉しい仕様かも。

イベントが進むにつれて会話内容がちょっとだけ変わったりするんですけど、ただそれだけでした。
アイテム貰うことも無かった気がする…。

***

ストーリーに関しては終盤になるまで「素敵だな」と思うことはほとんどありませんでした。
ほとんどテンプレな感じです。
でも、王道RPGが好きな人が王道RPGを作ったらこんな感じになると思うので、そこは仕方ない気がします。

ただ、終盤で「なんでこんなダメへたれ王子を仲間キャラとして組み込んだんだろう?」という疑問が解けたので、それはよかったと思います。
ゲームのストーリー上のテーマが、有能なたった一人が支配する世界と、愚かな人もいるけれどたくさんの人が頑張って積み上げてきた世界のどちらが「素敵」か?ということかなあ、と思いました。
だから、ダメへたれな人が主人公側にいることが大事だったんだなあ、と…。

でも、残念なのは「有能設定」されている敵キャラが「単なる自意識過剰」にしか見えないということでしょうか。
敵に魅力がないと、プレイヤーが迷えないのでもったいないなあ、と思いました。

***

ストーリーやキャラクターの魅力をほとんど感じない状態で、終盤まで楽しくプレイできたのは、ひたすらにボス戦闘が面白かったからです。
とにかく、戦闘がすごいゲームでした。

バトル関係に関しては、無駄で無意味な要素が無いと感じました。
たぶん、RPGを作りたい方はお手本にするといいと思います。

私は、基本的にバトルは面倒くさい派なので、大抵、ボス戦闘は回復アイテムを大量買いしてゴリ押しします。
でも、このゲームではその方法が使えませんでした。
理由は、回復アイテムの所持制限があるからです。

「戦闘参加キャラがアイテムを装備した状態でなければ、バトルでアイテムを使用できない」のです。
そういうゲームって結構あるんですけど、どれも大抵面倒くさいんですよね。
ただ、プレイヤーが不便なだけで…。
だから、そういう仕様のゲームってわかったら大抵、私はプレイをやめるんですけど。

このゲームは一味違います!!

アイテムで回復できるのは「体力、状態異常、戦闘不能」だけです。
その他、魔法を使うためのMPや技を使うためのTPは、各キャラクターのスキル、必殺技、陣形に付属する回復で、回復可能になります。

だから、どのタイミングでどんなスキルを覚えさせるか(最終的にはすべてのスキルが習得可能です)どの陣形を選ぶのか、どの魔法を使えるように設定するのか、という、バトル前の事前準備がとても大事になります。

魔法は数が多すぎず、それぞれの属性に補助魔法があり、ボス戦闘を優位に進めるために必須だったりするので楽しかったです。

私は、魔法反射、攻撃集中、毒、暗闇、沈黙、麻痺、睡眠を多用していました。
特に、睡眠がボス戦闘に効いた時はびっくりしました!!
すごく嬉しかったです。

そんなわけで「こんなの勝てるかー!!」というボスを、パーティーでたった一人残った子が「この一撃にすべてを賭ける…!!」という感じで撃破することが多々ありました。

だがしかし。
最終決戦という敵に勝てる気がしなかったので、とりあえず諦めることになると思います。
私のパーティー、基本的な強さが足りない気がするのです…。
レベル上げするの嫌なので、たぶん終わりにすると思います。
敵の一撃のダメージ食らい過ぎるし、有効な状態異常攻撃が見つからない状態なのです。
すごく攻撃ミスが多くてうんざりするし…。

仲間の装備が最強じゃない+魔法やスキル装備が最強のものじゃない+まだスキル全部覚えていない状態でボスに突っ込む時点で、たぶんダメなんだと思います。
でもここまで来られたんだから、なんとかなってもいいのにー!!

そんなわけで、ラスボスまでは状態異常攻撃と運でなんとかなりましたが、最終的には装備充実+レベル上げ必須なゲームだと思います。
レベル上げが嫌いな方は、ご注意ください。
そういうバランスが好きな制作者さんが作ったんだろうなあ、とは思うんですけど、もう、雑魚戦闘が嫌になったら詰むしかないです。
雑魚戦闘をこなさなければお金も入ってこない、レベルも上がらない、珠も作れない、SP入手もできないという仕様。

せめて、敵が落とすアイテムが高く売れたら、高い装備品を買うのが楽になるのに…と思うのにそれも無いです。
徹底的に面倒な仕様だなあ、と思いました。
たぶん、この方はストレスフリーなゲームを作ろうと思えば簡単に調整できる技術はあると思います。
でもきっと、やらないんだろうなあ…。

私は、中盤からラスボス手前までは楽しくプレイできました。

***

この作品の、他のプレイヤーさんの感想を拝読したのですが、評価する人としない人ではっきりと分かれているのが面白いなあ、と思いました。
中でも「なんでわざわざ不便にするのかわからない」と書いてあった感想を読んだ時は「私もそう思うのー!!」と思いました。
たぶん、好みの問題だと思うのですが。

私、好み以外の理由があったら本当に教えてほしいです。
不便なゲームを作る人って、なんでプレイヤーに不便を強いることに憐れみを覚えないのでしょうか。
便利なゲームを不便に遊ぶことはできても、不便なゲームを便利に遊ぶことは不可能だと、いつも思うんですけど…。

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[03/29 煌月あや]
[07/09 煌月あや]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
庄野真由子
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
P R