庄野真由子のシェアゲーム制作&レビューブログ
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【ホシウタ 少年期編】※フリーゲームなのでリンクは繋ぎません
ジャンル:シリーズ物のRPG サークルさん:山乃ゆぎとさん プレイした理由:前作がとても面白かったので ツール:RPGツクールVX まず気になったことを…。 ステータス画面の特技選択だけ頭揃えじゃないのはなぜ…?(2013年7月21日現在) *** 前作がとても面白かったので期待しながらプレイ開始です。 戦闘中にエラー落ち?することがあるみたいなので(はじめにお読みくださいに書いてありました)いつも以上にセーブすることをここに誓います。 現在、湖の街?にいます。 ミニゲームやアイテム渡しのイベントが豊富ですごいなあ…と思うんですけど、たぶんまだ調整不足かも…。(7月21日現在) 真由子が気になったのは…。 ・アイテム取得時とアイテム欄にあるアイテムの名前が違うことがあった気がする。(一個だけ?) ・戦闘終了直後に一瞬だけ出る画面の列がずれている? ・次にイベントが起きるトリガーがわかりづらい場合がある というところでしょうか。 前作が全く不満がないくらい調整されていたので、今回はすごく危うい感じがします。 内容はすごく面白いです。 でも、トリガーがわかりづらいということがあって、ストーリーが途切れてしまう感じがするのです…。 *** とりあえずクリアしました。 見つけていないミニゲームがかなりあったり。(笑) 重要なイベントアイテムも10個のうち9個のみ発見、という感じだったみたいです。(エンディング後に記載有り) 今作品は、私の中では雑然とした感じで少しがっかりしました。 面白いことは面白いのですが…。 前作は、疑問が全く無い美しいストーリー構成で感動したのですが、今作品は「まあ、ゲームだから仕方ないよね…」と思うことがたびたびありました。 残念です…!(涙) でも登場人物の多面性を描きたいという意欲のようなものはすごく感じて素敵だと思うシーンもありました。 それが、シーンごとは素敵でも一本の線にならないというか細切れというかそういう感じでした。 私が残念です。とても残念です。 前作のテーマ「本当のつよさ」「優しさと弱さ」というようなものの答えの片鱗が見えてくるかと期待していたので…! 以下ネタバレ疑問点。(個人的な感想です) ○主人公の故郷の人たちが主人公の父親が「なぜ死んだのか」ということについて誰も把握していないのは変だと思う。 私、前作で主人公が子供の頃の故郷の人たちって、主人公のお父さんのことがとても大切で尊敬しているんだな、としみじみと実感したので「父親の形見をもってやってきた人間」に対して事情を聞かないということはないのではないかと思うのです。 「英雄の死」というのは大変な損失だと思うのですが、今作の冒頭でその痛みを抱えているのは主人公だけ…という風に感じました。 「英雄の死の真相を聞いている」→「大人たちが主人公の父親の死について何か知っている」→だから主人公の父親の死についてこだわっていないのかな、と解釈したのですが…。 ○主人公はなぜ故郷を出なければならなかったのか これ、疑問です…。 だいたいの作品はまあ「ゲームだから」なんですけど…。 私はこの作品でそれをやってほしくはなかった…!(涙) 主人公は「成人になる儀式」を受けた後に「旅に出る許可」を集落の偉い人からもらっています。でも旅に出る直前に「カゲ(敵)が強くなったから旅に行かせるわけにはいかない」と大人に言われます。 ここでまた、疑問が一点。 ・集落で一番偉い人が意思決定をして、それが最優先にされる ということが、前作で記載されていたと思うのです。 だから、大人に旅に行くのはダメだと言われたとき、主人公はまず集落の偉い人と話すべきだと思いました。 偉い人とは子供のうちは会えないけれど「大人になれば会える」わけなので、会って話せると思うのです。 もともと「旅に出る許可」はもらっていたので、話し合い、父親についての手がかりを「集落で得て」旅立たないと、私は変だと思う…。 ○主人公は父親に「留守を任せる」と言われていたような…? 「カゲが強くなって」「集落がカゲに襲われるかもしれない」「妹や大事な集落の人たちが殺されるかもしれない」という状態で、なんで主人公が強硬に「旅に出る」ことにこだわったのはすごく疑問です。 お父さんに留守番任されていなかったですか?主人公…。 せめて「カゲが強くなった理由を探る」とかだったらまだましなような…。 上記の理由で、私は今作の主人公の旅立ちについて納得していません。 今、一緒に生きている人が殺されるかもしれない状況より、5年前に失踪したお父さんの行方を追うことを優先させる理由が明示されていないからです。 *** まあ、そんなこんなで納得していない旅立ちで、行き当たりばったりの道行きです。 「歩いていればなんとかなるだろう」的な…。(涙) ゲームだからまあ、なんとかなりますけど…でも「エンディングまでイベントが並べられているから」なんとかなっただけで、普通はなんともならないほど手がかりが皆無だと思いました。 だから、イベントが起きるたびに「偶然が重なりすぎる!」と内心でツッコミ。 私はそういうことをこの作品で…やってほしくはなかったです…。(涙) *** そして私の中の「世界観」が崩壊したのも結構痛かったです。(自分が) 前作は「夜になると真っ暗になってカゲ(敵)に襲われてしまう集落のために消えない火を持って帰った英雄、かっこいい!」と思っていたのですが、今作では「カゲを見たことがない人たちが暮らす?文明が発達した大きな街」が出てきます。 真由子は思った! 「皆でこの街に移住しちゃえばよかったじゃん…!」 だって子供の主人公がそんなに苦労せず行ける道行きです。 馬を貸してくれる商売の人も各地にいます。 その街には移住してきたっぽい人だって既にいました。(街の住人で) だったら主人公の集落の人全員であの街に行けばよかったじゃんー!!と思いました。 *** そして気になったことはまだあります。 今作品はナユタが空気です!!(涙) これって主人公と心優しいライオンナユタの物語なんじゃなかったの…!? 「ナユタをつよく育てる」というのが作品を通してのテーマのはずでは…っ!? ナユタは主人公の「技」と化し、一緒に戦うことすらしません。 私、がっかりしました…。(涙) まあ、一緒についてきてくれるんですけど…。 「弱虫ナユタ」の描写も「本当の優しさ」の描写もない…。 代わりに誰が出てきたかというと、エルフの女性です。 彼女は主人公と種族が違い、価値観や考え方が違います。 率直に言えば「主人公の成長を促すために登場した人物」です。 私…この作品でこういう「この人はこのために出てきたのね」というようなことを思うとは思わなかったので残念です…。(涙) エルフさんの登場で、ストーリーがさらに雑然とした印象に…。 *** 私が感じた今作のテーマ、目的をまとめます。 ・主人公がお父さんがなぜ死んだのかという手がかりを探す ・主人公がエルフさんとの交流やイベントを通して命の尊さ、大切さを知る ・エルフさんが主人公との交流を通して人間に対する意識を改めていく ・主人公のライバル?の少年との敵対と友情 ・エルフさんが探していた妹分エルフと再会、決別 ・主人公、動物好きの変な青年と出会い、交流 ・主人公とエルフさんの別れ ・主人公、動物好きの変な青年と旅立つ というような感じだと受け取りました。 エルフさん主体のイベント多いんですよね…。 だから、本当に雑然とした印象なのです。 主人公はどっちだ!みたいな…。 そしてナユタが…。(涙) *** そしてエンディング。 主人公は成長したのかというと微妙…だと思いました。 主人公は旅の途中で「自分には夢がない。やりたいこともない。誇りもない」というようなことを言い出して私はびっくりしました。 繊細な現代の中学生が言いそうな…。(涙) 妹を、カゲに襲われるかもしれない状況で一人残してわがままを通したにしては、あまりにも軽い展開で、終始のんきな子だと思いました。 「本当のつよさ」という前作のテーマはどこへいったの…!?(涙) 夢がないとかやりたいことがないとか…そういうのは生死がかかっていない世界で言っていればいいことなんじゃないの…!? と、思いました。 主人公は「ナユタをつよく育てる」と約束したことについて何も実行していないので、それについても、すごく気になりました。 *** ほかにも、蜘蛛の巣に引っかかった蝶を助ける描写とか気になったり…。 「蝶を助けたら、蜘蛛が飢え死にする」的描写がなかったなあ…とか…。 命を平等に大切にするのなら、蜘蛛の命も大事では…? ということも気になりました。 *** ゲーム性は上がっていて、グラフィックも素敵で戦闘も割と楽しかったです。 フリーゲームは制作者さんの好きに作ればいいと思うんですけど、前作があまりにも私の中で素晴らしい評価だったので…。(涙) 「ゲームだから仕方ないよね」と思うイベントがなかった作品(前作)ってすごく久しぶりだったんですよう…。 今作品はゲームとして面白く「ゲームだから仕方ないよね」と思う描写の連続、という感じでした。 ゲームなので「ゲームだから仕方ないよね」と思うことは悪いことではないと思うのですが、プレイヤーが感情移入していないという点ではちょっと(私が)寂しい結果だと思います…。 PR |
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