庄野真由子のシェアゲーム制作&レビューブログ
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【色は黒に包まれて】※フリーゲームなのでリンクは繋ぎません
ジャンル:遊びやすくて素敵だけれど、すごくつらい状況が長く続くAVG サークルさん:すたーあいす*さん プレイした理由:応援したいゲーム制作者さんの作品だったので! プレイツール:WolfRPGEditor ver.1.00をエンディングまでプレイしました。 私、頑張ったー!! つらかったー!!(涙) つらい状況が長引き過ぎて、途中でゲームをやめたくなったんですけど「ここで終わりにしたら、こんなにきちんと制作してくださったゲームに高得点つけられないじゃない!!」と自分を励ましながら頑張ってプレイしました。 つらすぎるのにプレイ続行…というのは、たぶん、ヴェスタリアサーガ以来のような気がする…。 私!! ヴェスタリアサーガで壮絶に理不尽な思いをしながらゲームをプレイしながら「きっと、この理不尽は最終章とかエンディングで報われる!!」と思っていたのです。 でも結局報われなかったどころか、これまでの頑張りをあざ笑うような意地悪な最終章でね…! なので、私は思ったの。 「意地悪なゲームを作るゲーム制作者さんは最後までプレイヤーに意地悪するに決まってるじゃない!!」と…。 なぜ、理不尽な仕打ちを受けておきながら、頑張れば報われると思ってしまったの。私…。 と後悔したので! それ以来、ゲームを嫌だと思ったら未練を絶ってすぐにプレイをやめよう!と思っていたのです。 でも、このゲームは頑張ってプレイして良かったです。 遊びやすくて画面が綺麗だった、というのも頑張れたポイントです。 去年のウディコン作品より、すごく操作が軽くて画面が見やすかったので「すごいなあ」と思いました。 真由子はこちらの制作者さんの去年の作品は、作風が合わなくて序盤で断念したんですけど、私が楽しく遊べるゲームだったら絶対最後まで遊んで、高評価つけたのになー!!って思ってたの。 そしてカレーがおいしそうだったことは覚えてる…。 今作もカレーがおいしそうでした。 *** ではここからネタバレ感想に入ります。 閲覧にはご注意ください。 私、このゲームのシステムで、気楽で楽しい恋愛SLGとか「主人公育成SLG」とかで遊びたかったー!! コロナ禍で疲れ果て、本当、リアル寄りのつらいゲームとか嫌なのー!! 発達障害系の主人公のゲームは、以前、Les Apprentis Sorciers レザプランティ・ソルシエという作品をプレイしたんですけど本当、きつい…。 このゲームの主人公は、プレイヤー真由子に見える部分では優しく穏やかなのでまだ救われた気持ちですが、ものすごく自分を守ろうとする気質が強いのが特徴なのかな…と思いました。 このゲームでは、繰り返し繰り返し「気弱だからいじめられる」と記載されているのですけど、私はそれはどうなのかな…と思ってる。 Les Apprentis Sorciers レザプランティ・ソルシエというゲームの主人公は、すごく無神経なんですけど、自分では「謙虚」だと信じてるんですよ。自分のこと…。 本作の主人公は、悪意や害意に対して「受け身」で「その場にとどまる」という対応をしてきつい状況になっているように思いました。 真由子だったらすぐに超スピードで逃げるよ…。 意地悪な人に「意地悪やめて!」って言っても無駄だから…。 そして、この主人公が序盤から中盤で「自分が怒られて傷つきたくないから、嘘やごまかしを言う」というのがものすごく気になっていました。 嘘とかごまかしって、本当に有害なんですよ。 なぜなら!! 間違った前提で構築されても間違った結果にしかならないからです。 正しい対策が!! できない!! 「文書作成は得意ですけど、手先が不器用なので梱包は難しい」と正直に言って「梱包は得意だけど文書作成が苦手」という方と得意分野と不得意分野を分担して、社長に作業効率とかプレゼンできれば少しは変わったんじゃない…? と思ったり…。 なので、真由子に許される範囲で(ゲームに出てくる選択肢で)正直に話したり、無理せず休憩したりしました。 *** ゲームの終盤に、性格が穏やかで能力が高く、主人公をフォローしてくれる先輩がでてきた時は本当に嬉しかったです。 集団の幸福度を上げるためには、集団の中心に「真の意味で」優しいキャラがいないとダメだということを痛感しました。 では、忘れないうちに投票内容を記載したいと思います。 *** 【熱中度】5 すごく綺麗な画面で、遊びやすくてストーリーにリアリティがあったのですが、主人公の精神状態がきつい状態が続いたのがつらすぎて、ゲームをやめたくなりました。 完成度が高い作品なので、なんとかエンディングまでたどり着いて高得点で投票したい…!と頑張ってプレイしました。 でもすごくつらい時間が長かったので、熱中度は5点です…。 ゲームの完成度はものすごく高いと思うのですが、本当につらかったので…。 素晴らしいゲームシステムなので、気楽に遊べる恋愛SLGとか主人公育成SLGとかで遊びたかった!! パソコンで出来ることを選んで、主人公の状態に作用するのがすごく楽しかったです。 でもメインストーリーのテキストがつらかった…。 本当につらかったです…。 【斬新さ】10 ものすごく遊びやすい仕様で、リアル寄りでゲームをやめたくなるつらいストーリーのゲームは私はあんまり見たことが無いので10点です。 【物語性】5 すごくきちんとしたテキストだと思うし、誤字は私が見た限り一か所(関心→感心)だったのですごいなあ、と思ったのですが、主人公がつらい状況が本当につらかったので5点です…。 出来ないことで自分を責めている時間って、ものすごく無駄だと思うのです。 その時間で建設的なことをすればいいのになあ…と思っていました。 あと、努力は必ず報われるという「信仰」にも似た感情がすごく気になりました。 私は、細分化してみれば、無駄な努力もあると思います。 たとえば、私はゲームにおけるボイスは重要視していないどころか有害にもなり得ると思っているプレイヤーなので、ゲーム制作者さんが「ボイスに力を入れました!」と主張しても「だからなに…?」と思ってしまって、プレイを避けたりするので…。 ボイスを重要視するプレイヤーさんには評価されるけれど、私にはスルーされる努力、というのもあると思います。 この作品は本当に素晴らしいと思うのですが、ゲームに「楽しさ」を求めるプレイヤーさんには合わない部分もあると思います。 でも素晴らしいです。 素晴らしいのですが、ほんとうにきつい時間が長かったのでつらかったです。 【画像/音楽】10 ものすごく綺麗で見やすい画面で、キャラグラフィックも性格を反映させながらも感じ良く、とても素敵だと思ったので10点です。 BGMも耳に心地よくて嬉しかったです。 【遊びやすさ】10 選択肢が出てくるのに「やり直しが出来ない」という不便がありましたが、それを補ってあまりある遊びやすさに感動しました。 画面は美しく、操作が軽い! 遊びやすさに助けられてエンディングまでたどり着けたので、10点です。 【その他加点】10 重いテーマの作品を最後まで描ききってすごい!と思ったので10点加点です。 テストプレイもすごくきちんとされていて、素晴らしいと思います。 でも、正直、男性主人公が、かっこ悪かったです…。 このゲームの主人公は自分のことばっかりだなあ、と思いました。 自分の苦しみとか、自分の痛みとか、そればっかり…。 そしてそれは、私が好きじゃない男性主人公の一本道ノベルに共通する点でもあります。 乙女ゲームの女性主人公の多くは、内省と同時に「好きな相手にどう寄り添うか」を考えているので感情移入しやすいです。 私は、今作に出て来たかっこいい先輩のようなキャラが素敵だと思います! *** 以上です。 高得点をつけられる項目は、全力で高得点を投入しました…! でも熱中度と物語性は、本作をプレイするのがあまりにもつらかったので伸び悩みました…。 悲劇をテーマにしたものは、現実と乖離している方が好き。 気楽に楽しめるから…。 *** 投票しました! PR |
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