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庄野真由子のシェアゲーム制作&レビューブログ
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【魔法少女】※フリーゲームなのでリンクは繋ぎません

ジャンル:とても感動するSLG
サークルさん:TS さん
プレイした理由:SLGが好きなので
ツール:SLGツクール

今、一つのゲームにハマっていてそのゲームしかプレイしていないので過去にプレイしたゲームをレビューしよう、ということで記事を書きます。

本作品は感動するSLGです。
でも非常に精神をえぐられるので、心身ともに元気で、体調が良いときにプレイすることをおすすめします。
以下、ネタバレ込みのレビューになりますので、未プレイの方はご注意ください。

***

真由子は主人公が遥だと思っていたので途中の展開にびっくりしました。
全然千代子が主役だとは思わなかった!
千代子は困った子だなーとずっと思っていました。
正しすぎる子の側にいるのは、周りは結構大変だなあ、と…。

グラフィックは綺麗で、登場人物は多数ですがすべての子に愛情が注がれていて、見せ場もあります。
逆に言えば、好きキャラ、強いキャラだけを育てていると、弱い子、興味がない子の強制出撃の時に「この子出るの!?強制!?なんで!?」と泣くことになります。

ありがたいと思ったのは、能力ドーピングアイテムを購入してキャラを強化出来ること。
なので、お金があまってもったいないとか、キャラが弱すぎて詰むということなく、エンディングまで楽しく進められました。
制作者さん、ありがとうございます!

シナリオは一点をのぞいて、とても素晴らしく、すごく感動しました。
納得できないのは、とある登場人物の結末です。
二つの家族の欠損と一つの家族としての再生をテーマにした美しい一本のシナリオにするための犠牲だったと思うので、あれはちょっと納得できないかな…。
私は助けられたと思うんですよね。
言葉を交わして抱きしめる時間があるなら、もうちょっとなんとかできるでしょう!と…。
言葉を交わさず抱きしめず、あの時間(一分から五分程度?)で頑丈な建物内に避難させたり、そういうことはできたと思うのです…。

それ以外のシナリオの流れは全部好きです。

***

以下は、プレイ上の注意点を。

プレイは一日一面まで、ご自身の目と手首の状態に注意してプレイすることを強くおすすめします。
真由子は魔法少女があまりに面白くて時間を忘れてプレイしていたら、目がちかちかするし手首には激痛が走るし、人差し指がびっくりするほど痛かったので、本当、驚きました。

画面が荒いのは制作ツールのせいで、制作者さんのせいではないし、出撃ユニット数が多くてクリック地獄になるのも、制作者さんが頑張ってゲームを作ってくださったからだと思っています。
だから休憩をとらなかった私が悪いのです…!
でも真由子と同じ状態になったらプレイヤーさんが可哀想なので、ご忠告なのでした。
そういう悲惨な状態になってからは十分に休息を取り、体調が良くなってから、プレイは一日一面を厳守して楽しくエンディングを迎えました。
面白いゲームだからこそ、プレイするときには注意が必要なのです!

***

心がえぐられても大丈夫で心身ともに健康な、SLG好きな方はぜひどうぞ。
すごくおすすめです。

***

そして同一作者さんの『昴の騎士』のレビューを。
こちらはネタバレ暗黒レビューになりますので、ファンの方はご覧にならないでください。
『魔法少女』に感動したのでこちらの制作者さんの作品はきっと面白いに違いない!と過去作品である『昴の騎士』をプレイして「プレイしなければよかった」と心底後悔したプレイヤーの記録です。
『昴の騎士』で泣いたプレイヤーさんの感想が『魔法少女』を生み出したのかも!と思います。
だから、一作で制作者さんの真価を決めてはいけないという、良い一例だと思います。
私『魔法少女』は本当に素晴らしい作品だと思っているので。

***

私と同じタイプのプレイヤーさんは、このレビューを読むことを強くおすすめします。
私、プレイする前にこのゲームの最終面の情報が欲しかった…!と泣いたので。

具体的に言えば「制作者さんが想定したプレイ方法をとっていなければ最終面で突然詰みます」
ひどいですよね…!
ありえない。長編SLGなのに。
魔法少女はどんなプレイスタイルでもドーピングでなんとかなるようにしてくださっていたので、この壮絶な不親切設計に、私は目の前が真っ暗になりました。
これまでのプレイ時間を返して…!!
ちなみに真由子は以下のようなプレイヤーです。

・主人公が好きとは限らず、主人公を強くするとは限らない
・強くなるのは移動力が高いキャラ、使い勝手が良いキャラ、好きなキャラ
・ボーナスステージは面倒になると捨てることもある

***

かろうじて、私はなんとかクリア条件を満たしていたのでエンディングを迎えましたが「最終的に主人公と最悪ヒロインの愛の力が発動→イベントでラスボス撃破」という最悪の展開に!
だったらあんな死闘させなくてもいいじゃないのー!!(激怒)

シナリオも最悪で、これが『魔法少女』を作った方と同じ方の作品なのかと思いました。
とにかくヒロインが嫌いで「ヒロインがもっとうまく立ち回ってラスボスを精神的に懐柔しておけばあんな悲劇は回避できたじゃないの!」と思いました。何度も。
こちらの作品のヒロインは、私はこれまでプレイしてきた数々の作品の中でもトップクラスで嫌いです。
しかも自分だけ幸せになるんですよ。ありえない。(涙)
この人がもっと早い段階で自爆覚悟の技を発動していたら私の好きキャラとか死なずに済んだのに!!

***

では、私がプレイ前に知りたかった最終面の情報です。
攻略方法と共に記載しておきます。

最終面では「主人公しか使い物になりません」
SLG制作者さんは、これ、絶対やったらダメだからねー!!
私は主人公を強くしないタイプのプレイヤーなので心底驚きました。
アルネちゃん最強にしたのにー!!(涙)
主人公以外のキャラは最終面で基本、一撃死します。
アルネちゃんは強くしたのでかなり敵の攻撃をかわしてくれましたが、敵への攻撃が弱すぎて本当に囮、壁としてしか機能しません。ありえない!!(怒)
そういうことをするのなら、最初からプレイヤーに「主人公を強くするように」と警告をすべきです。

***

そしてラスボスを撃破するために必要なキャラが主人公以外に二人います。
「二回行動」のスキルが使えるキャラです。
そのうちの一人はたぶん「ボーナス条件」をクリアしないと仲間にならないっぽい銃使いの女性です。
必須の仲間キャラじゃなかったら仲間にしていない人いるかもしれないじゃないの!!(涙)
必須に仲間になるとしたら、ごめんなさい…。

そしてもうひとりは弓使いの男性です。
このキャラをある程度育てていないと「二回行動」のスキルは覚えません。
私、好きで育てていたから良かったけど!!
育てていない人はどうしたらいいのよー!!(涙)
この二人のキャラを、ラスボスの攻撃の射程外、主人公に隣接して配置して、主人公を「三回行動」状態にする必要があります。
ラスボスに近づくまでにこの人たちが死なないように守りながら移動するのはすごく大変でした。
そして本当に必死で頑張って、あのエンディング!!(涙)
ありえないです。最悪です。

たった一つの救いはアルネちゃんの彼氏を見られたことです。
暗黒レビューで恐縮ですが、本当、最終面で凄まじく裏切られるとこういうことになるんだとご理解いただければ幸いです。
『魔法少女』からプレイしていて、本当によかったです。
たぶん『昴の騎士』からプレイしていたらこちらの制作者さんの作品に関わることは一切なかったと思うので。

逆に言えば『昴の騎士』で泣いて『魔法少女』を敬遠されている方がいらっしゃったらすごくもったいないと(私は)思うので、プレイの際の参考にして頂ければ幸いです。


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